よみかきをしよう。

たくさんよんだりかいたりしようとおもいます。

第19回情報デザインフォーラムにいってきた

https://www.instagram.com/p/BFIeemgmVNm/

デンマークへ1年間サバティカルしてらっしゃった上平先生のお話を聴きたかったのと、「新しいデザイン教育」と題された内容が気になったので参加してきた。

上記みたいなことを書いたけど、"そういう話題が多かった"というより"DesignしたものをBizとして世に出すためのヒントが多かった"感覚。

日本とデンマークとの"リスクテイキング"の違い

コペンハーゲンは港町であり、運河も発達している。そのため、水上バスが主な交通機関として数多く運営されている。
そんな街でレンタサイクルのように提供される、ライセンス要らずのレンタルボート。めっちゃたのしそう。

一方では「ライセンス要らずで本当に大丈夫なの...?」「お酒飲みながら運転?そんなことさせて大丈夫???」みたいな疑問も浮かんでくるよね?ってお話。
その一方で、太陽光を用いた"カーボンニュートラル"なモーダビリティとして捉えると、水路が多いコペンハーゲンにおいては、なるほど持続可能なソリューションだ、とも言える。

他にも廃棄物を利用したレストランなどが例に挙がってて、こちらも「衛生的に問題ないの?」みたいな疑問が浮かぶが、その一方で「食物が大量に廃棄されてしまう」問題に対するひとつのソリューションとも言える。


「このアイディア、こういう問題が孕んでるから止めたほうがいいんじゃない?」みたいなことって割とよくあると思うけど、その場合に そのアイディアが孕む問題を"どのように解消するか" を問うだけではなくて、 そのアイディアが孕む問題と"どう付き合っていくか" を問うこともできるんだなあ、と思った。

"参加型デザイン"という言葉のニュアンス

参加型デザイン(Participatory Design)がスカンジナビア半島発祥であることは聞いたことがあったけど、「元々は労働者の社会運動が起源である」みたいな文脈のお話ははじめて聴いた。

参加型デザインを簡単に解説すれば,デザイナーだけでデザインするのではなくて,実際の利用者をデザインプロセスに積極的に巻き込みながら進めていくアプローチのことで北欧で40年ほど前に始まった取り組みである.ちなみにベテラン研究者の方々曰く「本当の意味でのParticipatory Design(参加型デザイン)とは,スカンジナビア社会民主主義のカルチャーによって成されたもので,我々のやっていることだけが正統派なのだ」と誇りをもって主張しているし,一方で若手は「元々は"自分たちの働く職場なのに,その職場の改革に参加出来ないのはおかしいだろう"という異議申し立ての労働運動から発するものだし,参加するのが当たり前でなかった時代に参加を希求した時の言葉であって,今となっては過去の遺産だよ」となんだか微妙な反応をすることも多い.実はデザインという概念も産業革命に対する異議申し立てから始まっている(という通説)と重ねて考えると興味深い.なお彼らも人々と共にデザインするアプローチ自体を諦めてしまったわけではなくて,当時とは時代背景も変化しているし,Participatory Designという言葉では反体制っぽいニュアンスが強すぎるということなんだろう.

参加型デザインという言葉について - Kamihira_log at 10636

"実際の利用者を〜"みたいな "co-design"的な形式は、英国発祥のインクルーシブデザイン(Inclusive Design)って考え方と近しいけど、こちらは高齢者を対象にしたデザインの中で生まれている。なるほど、面白い。

利用者を巻き込むデザイン手法ではあるが、"利用者がデザインを決める"わけではない。
「デザイナーが利用者からの意見を取り入れ、デザイナーが決裁者に提案する」という構造を持っており、このあたりが語られているのは労働者運動をルーツとしている影響なんだろうな、と感じた。

その他よさそうなお話

大本綾さんがクリエイティブリーダーシップについて解説してくださってるときに書いたやつだったかな。


これは山崎先生がおっしゃってたけど、要するに"インプットとアウトプット"的なことですよね。
インプットするだけじゃダメだし、アウトプットの説得力って過去のインプットが繋がってる、みたいな。

おわりに

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魚真の底力を感じる"のっけ盛り"。どうぞご査収ください。